【実体験】誰もが明日生きてる保証はない。救命看護師として『生死』に直面して180度変った価値観と人生観。

あなたは明日も生きている

胸を張って言えますか?

 

 

 

私は即答NO

看護師として働いた身として確信を持って答えられます。

 

 

 

 

ですが学生の頃は

明日も生きている事は当たり前

本気で思っており、毎日大損していたなと思います。

 

私が『生きる』ことに直面したターニングポイントは

大きく3つ

 

🚗1つ目:中学生で交通事故に遭った事 

 

車と衝突し、その衝撃で車のフロントガラスが割れました。

 

 

救急車で運ばれ、頭部外傷全身打撲の診断を

うけましたが幸い後遺症もなく、

医師に奇跡とさえ言われたことが今でも忘れられません。

 

 

事故にあった時は何が何だか分からず怖い思いをしましたが

結果的に『生きている』私は

生きることに対して『何とかなるもんやな〜』という

楽観的なイメージを持ってしまっていました。

 

 

 

💉2つ目:看護学校への入学 

母子家庭であり、絵画で食べていくのは難しいと感じた私は、

猛勉強の末なんとか看護学校に入学しました。

 

 

 

当時デザイン科の高校へ通っていましたが、

急な看護への方向転換に、家族や先生に

めちゃくちゃ驚かれました。

人生ほんと何が起こるか分からない!

 

 

 

看護学校では

生死について深く考える時間

多くありました

 

 

 

実際に病院で患者様、そのご家族へ看護させて頂いた

場面では、死を目前にして自力で話す事も、

目を開ける事もできない状態の患者様にどの様に関われば良いのか

分からず、そんな自分が歯痒く涙が止まらなかった事があります。

 

 

 

同時に、

いつか大好きな祖父母や母を

この様に看取る日が来るのだろうか

と想像し胸が締め付けられました。

 

 

 

看護学校での学びや経験は、

中学生時代の楽観的な『生きる』イメージを消し去り、

大切な人も『いつかは亡くなる』という事実に

書き換えられました。

 

 

 

ですが『私』ではなく

『大切な誰か』が亡くなる現実に気付いたに過ぎませんでした。

 

 

 

3つ目:看護師として救命センターで働いた事 🚑

看護学校を卒業してから某病院へ入職した私は、

より学びある部署で知識技術を習得させて頂きたいと思い

救命センターを希望しました。

 

 

 

救命センターはとにかく

非日常の連続でした。

 

 

 

老若男女を問わず、幅広い疾患を抱えた方が

毎日搬送されて来られます。

もちろん、生死を彷徨われる患者様の搬送も

日常茶飯事でした。

会社員として働いていればきっと考えられない出来事だったと思います。

 

 

 

配属当初は、忙しく厳しい現場で仕事を覚える事に

精一杯でした。

 

 

 

ようやく現場に慣れてきたのは看護師2年目を迎え、

配属当初の驚き」が「日常」へと変化した頃

そんな時、私の人生を変えた患者様との出会いがありました

 

 

 

当時私と同年代の患者様(以下A氏)が

交通事故で搬送されてきたのです。

 

 

 

なんとかその場では一命を取り留めましたが

数時間後静かに息を引き取られました。

 

 

 

その時の私の心境は、胸が痛んだというレベルではなく、

もはや自分事として死を深く受け止めました。

 

 

 

中学生で交通事故に遭った時、

もしかしたら私もこうなっていたかもしれない、と

当時の様子が鮮明に思い出され初めて

過去の体験に恐怖を感じました。

 

 

そして、大切な誰かを失う事を受け入れられず、

途方に暮れるご家族様を目の当たりにし、

何もできない自分の無力さを痛感しました。

 

 

 

私が交通事故で搬送されたとき

母は気が気ではなかったと言います。

事故後、生きている私をみると、

何も言わず、私を強く抱きしめ泣いていました。

 

 

 

同様にA氏のご家族様は、息を引き取った我が子を目の当たりにし、言葉を失い立ちすくまれていました。

その光景が母と強く重なって仕方がありませんでした

 

 

 

『もしかしたら私も母を絶望させていたかもしれない』

『若いからと言って明日生きている保証は誰にもない』

 

 

 

この出来事をきっかけに、

今の生き方で本当に良いのか?

自問自答する日々が始まりました。

 

 

 

患者様の検温をしている時、注射をつないでいる時、常に

毎日全力で生きているか?

私にとって後悔しない生き方は何だ?

考えても考えても答えがみつからず

気持ちが落ち込んでいた時、

気づけば絵を描いていました

今の私自身を映し出すように、無我夢中で描いていました。

絵を描いている時だけは唯一私らしくいられました。

久々に心から生きがいを感じられた瞬間でした。

 

 

これだ!思いました。

 

 

高校時代、安定を優先し諦めたアーティストへの道。

幼い頃から大好きだった創作活動。

社会人というレッテルに縛られ自分で自分を知らない間に

セーブしている事に気が付きました。

 

 

A氏との出会いは、

「明日生きている保証なんて誰にもない」という現実を

〝死〟を通して学ばせて頂くきっかけとなりました。

 

 

 

救命センターでの経験は、

他人事であった〝死“への考え方を180度変える

きっかけとなりました。

 

 

 

そして今に至ります。

 

 

 

一度きりの人生、自分らしく生きると決心し

看護師を退職しました。

立体淡色アーテイストとして生きていく為に日々奮闘中です。

 

 

改めて最初の質問をします。

 

 

 

あなたは『明日も生きていると胸を張って言えますか?

 

 

 

NOと答えたのなら、

『毎日を大切に、全力で生きられていますか?』

 

 

 

この記事を見て下さっている

『あなた』が『あなたらしく

人生を歩める事を心から願っています。

 

 

 

私も夢を諦めず、日々を大切に生きていきます。

 

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

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